妄想店長~大人と子供~


「アタシが竜哉サンに騙されていたとしても、それはアタシの問題ですよ。竜哉サンを虐めないで貰えます?」


 少し低くなった私の声に、珍しく敵意剥き出しの私に男は驚いた顔をして見せ、すぐに笑った。

 私と男の会話に貴方は動きを止めると、私の方を恐る恐る見つめて来る。

 あぁ、そんな顔して。

 襲いたくなるじゃないですか。

 私と男の関係を誤解したらしい貴方に、私は苦笑すると、もう一度貴方の頬を撫でてやる。


「アタシの説明不足ですね。この無礼な男はアタシの幼なじみです。一緒に暮らしていたのは父一人子一人のアタシをこの男の両親が預かってくれていた時期があるだけですよ。それも小学生の頃だけです。こんな性格の悪い男とアタシが同棲なんかする訳ないでしょう。」