ここでは言い辛かったですかね?
泣き出してしまいそうな貴方の顔は俯いてしまったのと暗い店内の所為で見る事は叶わないけれど、触れたままの頬が震えている。
この男と貴方を二人にしたのは私の責任ですかね。
私は貴方の身体を自分の方へ引き寄せると背中をさする。
安心させようと抱き締めた私に貴方は僅かに抵抗しただけだった。
貴方の頭を抱えるように抱き締め、私は男に視線を向ける。
「さて、竜哉サンに何を言ったんですか?事に因っては出入り禁止ですよ?」
何食わぬ顔でパスタを口に運んでいた男は、愉しそうに笑って私の怒りの目も気にしない。

