父親の経営するバー、バイトの面接に来た大学生。 普段、私に任せっきりのくせにこんな時だけオーナー面の父親の横で、くたばれ、クソ親父、と内心悪態吐きながらも、そこは、ねぇ? 大人ですから、声にも顔にも億尾にも出さず、良く言えばミステリアスで悪く言えば胡散臭い笑顔を貼り付けて私は大人しくしていましたとも。 いきなり来なくなったバイト君に、父親は苦虫を噛み潰したような顔で、 「これで何人目だ?」 と、雇ったバイト君が皆長続きしない事をまるで私の所為のように言った。