天蓋のレースを開けベッドに腰掛けた貴方が眉間に皺を寄せて、窓の側に立つ私を見上げている。
「なぁ、翠さん。やっぱり俺は子供なのか?」
「あっ、今のも子供扱いに分類されますか?んー、難しいですねぇ。でも、学校は行った方が良いですし。」
笑顔のまま考え込む私に、貴方はゆるゆると首を振った。
癖のある柔らかな髪が一緒に揺れて貴方の表情を一瞬隠してしまった。
額から流れる長めの前髪の隙間から覗く貴方の瞳。
真っ黒なそれが大きく揺れて溜め息と共に伏せられていく。
「翠さん。俺は子供なのか?」
俯いてしまった貴方の肩がもう一度溜め息を吐き、同じ言葉を繰り返す。

