結局は私に近付かれるのが怖いんですね。
本気で嫌がれば私なんか簡単に振り払う事ができるくせに。
優しい貴方はギリギリまで私に付き合ってくれていた。
私のセクハラを許してくれていた。
そこに付け込んでいたのは私。
「そうじゃなくて・・・ああっ、もうっ!とにかく、からかって俺に近付くのは止めろ!そりゃ、翠さんから見れば俺なんて子供で簡単なんだろうけど、俺の気持ちを玩具にするのは止めてくれよ・・・。」
苛々と頭を掻き毟って一旦俯いた貴方は、荒げた言葉尻が弱々しくなっていくのに溜め息を吐いた。
再び私を揺れる瞳で見た時には、その顔に憔悴の色を濃くした笑顔さえ浮かんでいた。

