「竜哉サンが悪い時ってありましたっけ?」
貴方の行動で貴方が悪い時、そんなもの記憶にない。
すくなくとも私に対する貴方の行いはいつも正しい。
「俺が子供だから甘やかしてんのかよ?」
蚊の鳴く様な貴方の声が、益々小さくくぐもってくる。
頭を抱えていた両腕を下ろし、顔を上げた貴方はゆっくり私を振り返った。
眉間に皺を寄せ、口を一文字に結び、揺れる瞳が私を振り返る。
「何を言っているんです?子供だからと甘やかしたつもりはありませんよ?竜哉サンはいつも正しいじゃないですか。」
瞳の不安は分からないけれど、何故か貴方は私に甘やかされていると思っている。
そして、それが不満なんですね?
子供扱いされるのは嫌だと言っているのですね?

