私の笑顔を初対面で嘘だと見抜いたのは、この子供だけ。 何にも執着しない私が、こんな子供に執着しだした瞬間。 この毛色の違う、私に懐きそうもない子供に、不覚にもどっぷり浸かってしまう惨事になろうとは、暢気な私は露程にも思っていなかったんですけどね。