貴方を分かった気でいた私ですけれど、今の貴方の気持ちなんて、悔しいほど理解できない。
言葉にして下さい。
何も言わなくても分かってあげる事のできる大人のつもりでしたけど、無理。
私だって悔しい。
他を置いてでも貴方の事だけは誰よりも理解したかったのに。
「何で翠さんはそうなんだ。いつもいつも。余裕を振り翳して俺を煽って、結局、本気じゃない・・・。俺の気持ち分かってて馬鹿にしてる。」
私を見下ろしていた貴方の瞳が一際大きく揺らめき、私から逸らされた。
同時に私の手も身体も貴方の体温を感じる事ができなくなった。

