瞳を細めて笑う貴方は、私を見下ろしたまま私の乱れた髪を直してくれる。
貴方の骨張った長い指が耳の裏に触れ私の髪を梳く。
思考の停止した私の耳には、早鐘の様に鳴り響く自分の心音。
ちょ・ちょっと待って!
こんな体勢で、こんな風に触られたりしたら、私は耐えられないです!
貴方にこんな風にされてしまうと私は、私でいられなくなりそうです。
貴方が冗談で、私への仕返しでしている事は承知していますけれど、この意外な展開は心臓に悪い。
似たような事をして貴方を困らせたりもしていますけど、こんなに至近距離に近付く事は幾ら冗談でも私はしないでしょう?
退き際を弁えているでしょう?

