「・・・っつーか・・・、なに?あのオンナ。」



ゲーセンを出て暫くすると、サヤカが不機嫌そうにそう言った。



おっ、もしかしてヤキモチだったり・・・



「思いっきり彼方狙ってんのミエミエじゃん。」



・・・しねェよな・・・。



「あー。久々のゲーセンだったのに!!!アカネのヤツ~!!!」



かなり消化不良のケントも不機嫌。



「・・・。」



何を考えてるのかイマイチ良く分からない彼方は置いといて…。



「…ねェ、尋くん。さっきのって…。」



不安そうな佑ちゃんのフォロー位はしてあげようか・・・。




「ん。俺の元カノ。スッパリ別れてはいるんだけど、アイツ、男好きだからさ。…でも。」



そして俺は、佑ちゃんの耳元でこっそりと囁いてあげた。



「彼方の事は、俺に任せていいよ。アイツから守ってやるから。佑ちゃんは彼方に守ってもらいな。」



俺の言葉に真っ赤になって反応する佑ちゃんは、やっぱり可愛いと思った。