先生が手術室から出てきた。 「先生!ひなたは?!」 おばさんが先生のほうへ駆け寄った。 「命に別状はありません。」 良かった… 「だがしかし、いつ目を覚ますか分かりません。」 「そんな…」 おばさんはまた泣き出した。 『おばさん、ひなたが目を覚まさないわけではないですよ!』 「美穂ちゃん…」 時計を見ると、午後5時だった。 『あ、私帰りますね。明日お見舞いに行きます!』 「ありがとう…美穂ちゃん」