『ごめんッ急用!』
とサークルメンバーに言って、近くのバス停のバスから山崎病院へ向かった。

ひなたは無事かな…

バスの中、ずっとひなたのことを考えていた。
ーツギハーヤマザキビョウインマエ

病院に着き、ひなたの居る‘手術室’へ行った。
手術室の前には、おばさんが泣き崩れてそれを慰めるおじさんが居た。

『おばさん、おじさん!』
「美穂ちゃん…!」
『ひなたは…』
おばさんは私の肩に手をおいて、
「ひなたはきっと助かるはずよ。先生が来るまで待ちましょ…」
と言った。

ひなたは強い子だから大丈夫。何度も自分に言い聞かせた。

それから55分くらい経っただろうか

ーガラガラ