おかしいよ、2人とも。
私はここに居るよ?

私がベッド付近に行ったときだった。

『えっ?』
ベッドには、もう一人の私が横たわっていた。

・・・なんで?
なんで私がベッドに寝てるの?

「・・・事故」

『?!』
私は声がしたほうに振り向いた。

「あなたは事故に遭われたのですよ」
振り向いた先には、優しそうな目の男の人が立っていた。

『あなたは誰?』
「申し遅れました。私はあなたの支配人、‘谷山’と申します。」
私の脳内は、まだ混乱していて、状況が読めていない。

『あの・・・私は何の事故に遭われたのですか?』
交通事故だとしても、事故に遭った覚えがない。
だとしたら・・・?

「あなたは殺人未遂に遭われたのですよ」
『え・・・?』
殺されかけたってこと?