『そう言えば、このマグカップ…買うんですか?』
マグカップを見ながら言った。
「いえ、見てただけです。なんか懐かしいような気がして」
背の高い人は苦笑(くしょう)した。
『懐かしいような…?』
私が問いかけると、
「ここじゃ、あれなんで近くにあるカフェに行って話しませんか?」
と指を指しながら言った。
『そうですね、行きましょう』
私達は、近くのカフェに行った。
背の高い人はコーヒーを頼んだ。
「あ、自己紹介するの忘れてたね。俺の名前は杉山 類と申します。」
『私の名前は、ひなたです。』
「よろしくね」
『はい、よろしくお願いします。』