パチンッと音がした瞬間、景色が変わった。
『ここは…街?』
以前来ていた街だ。
辺りを見渡すと好きだったお店があった。
私は指を指しながら
『あそこに行っても良い?』
と山谷さんに問いかける。
山谷さんは
「もちろん良いですよ」
と言って笑った。
お店の中に入ると、可愛い小物がいっぱいあった。
『可愛い…。
あの~!これいくらですかー?』
近くに居た店員さんに話し掛けたが、反応しなかった。
『あ…そっか…見えないんだよね…』
それじゃあ あっちに行こう。
マグカップが並ぶ場所に行った。
1つのマグカップを取ろうとした時、何かが手と重なった。