プッ・・プッ・・プッ・・
機械音が部屋に鳴り響く。

『ここは何処?』
あたりを見渡す限り、白で埋め尽くされている部屋だ。
ここは病院・・・?

「ウッ・・・ひなたぁ・・・」
私が寝ているベッドの横では、お母さんが泣き叫んでいる。

『お母さん、私どうしちゃったの?』
私はそんな入院するようなことなど、身に覚えがない。

「ウッ・・・」
お母さんは、返事をしなかった。

『お母さん?』
もう一度、呼んでみたけど返事をしなかった。

ーガラガラ

「ひなたッ!!」
親友の美穂が入ってきた。

『美穂、お母さんがね、返事し・・・』
美穂は私の横を通り過ぎて、ベッドの方へ行った。

「ひなたぁ!」

『・・・美穂?』