すでに家には親戚一同が集まって宴会が始まっていた
「おぉ!優くん 久しぶりぃ〜」

「優ちゃんこっち来て挨拶してよ」

「お久しぶりです おばさん」

父親の命日なはずなのに毎年この騒ぎだ

「相変わらずハンサムねぇ」

「ありがとうございます!おばさんこそまだまだ20代で通用しますよ」

親や親戚の前では、優しくてカッコイイ優ちゃんを演じている

「優くんのお父さんが亡くなって もう14年かぁ」

「優ちゃんはお父さん覚えてる?? 優ちゃんみたいに優しくてカッコよくて みんなの憧れだったのよ」