その夜は軽い自己紹介程度でメールは終わった。

次の日学校に行くと凛が私の席に座りながら必死に携帯をいじっている。

「もしもしりんさーん。そこはみきの席だと思いまーす。」
「あっ!!みきおっはぁ♪相田とはどーよ??」
「どうって・・・昨日の今日だし別にー。りんは?」
「そこ聞いちゃいますかー??」
「じゃ,いいや。」
「嘘②。聞いて下さいー!!超いい感じなんですけど!!」
「ほんとに?顔見た?」
「は?顔?そんなん関係ないね。肝心なのは中身でしょー♪」
「り・・・りんどうしたの??熱でもあるんじゃない??あんなイケメンヲタクのりんに限って今の発言はありえない!!」
「だってぇ,航平ったらぁ,『俺かっこくないから会ったときガッカリさせちゃって凛と音信不通とかになったらやだから先いっとくね。俺まじ全然かっこくないです。それでもいいですか?』だってぇー。可愛いー♪」
「まぁ,こうなら言いそうだな。」
「なになに??航平ってこうって呼ばれてたの?」
「うん。」
「りんもこうって呼びたーい!航平にきいてみよ。」

そしてまた携帯に夢中なりん。恋に生きれる彼女が羨ましい・・・