「なぁ、悠希。おとといから
思ってたんだけどさ、そのネックレスどうした?」

おとといーー悠希の誕生日の日。
俺が家に行ったときにはもう付けていた。

「別に~。悠斗には関係ないし。
 それに絶対教えない!!」

んな事言われたら余計聞きたくなるだろ。
聞いて欲しくてわざと言ってんのか?
よし。
聞いてやるよ!

「いいじゃねぇか!俺らは親友だろ?」

「親友…」

ん?
なんか一瞬だけ寂しそうな顔しなかったか?

「…絶対怒んなよ?」

「は?何言ってんの?怒るわけねーじゃん」

「その言葉忘れんなよ」

「わかってるよ!早く言えよ!!」


この後、聞くんじゃなかったと
すげぇ後悔することになるなんて
今の俺が分かるわけがなかった。