「山瀬君。ほんとにありがとう。
すごい安心したよ…。
最後にお願い聞いてくれる?」

山瀬君は無言で頷いてくれた。


「このこと、誰にも言わないで--。
誰にも迷惑も心配もかけたくないの。
山瀬君には沢山迷惑かけちゃったけど…。
ほんとにごめんなさい。
私はもう大丈夫だから!」


ほんとは
今にでも涙がこぼれそうだった。

無理に笑顔を作って
私は家の中に入った。