「なぁ、お前は…シオンを恨んでいるか…?」






「…っ…父様ですか…」






「あぁ。」





「…恨んでいないと言ったら嘘になります。
母様も置いて先に逝ってしまったのは。。。
ですが、今はわたくしたちの為なんだと受け止める事にしています。
いや。そうだと信じています。」



「ふっ…お前はレナの事大好きなんだな」





「…っそんなこと。
…母様は笑顔を忘れたのです。あの日から。
兄様や、ルナと一緒に一生懸命喜ばせようとしたって、わたくしたち兄妹を抱きしめ泣くだけ。毎日父様が帰って来るのを待って。」




「…そうだったのか。
すまんな。」





「俺はきっと。
いや、俺が麗と皇星を死なせてしまった。
シオンのように家族を守るどころか。
何一つ守ってやれなかった。俺がもっと…」




「………。」





「俺がしっかりしていれば、2人はあんなことにならなかったはずだ。
星麗を1人なんかにさせないですんだはずだ。」







リアム様は悲しそうな目で何処か遠くを見ていた






「…星麗様は……………
星麗様はきっと分かってくれると思います。」







今度は俺の方を見て優しく微笑んだ






「レオごめんな。
もう帰っていいぞ」






「はい。」






その時だった…