―――――それから一週間。









外はあまりすっきりしない空。

だけど 黄色い声がたくさん聞こえる。


今日は文化祭当日だ。








「あー。だるっ」





そう言ってあたしにもたれ掛かってきたのは、メイド服で女装をしているクラスメートの




鈴木秋〔スズキアキ〕




秋君は、見た目凄くチャラくて長身で凄くモテるんだけど、彼女を作らない…ってゆうちょっと変わった男の子。


性格もイイからもったいない。





「朝はメイド服着てあんなにはしゃいでたのに」


朝からはしゃぎまくっていた秋君の姿が頭に浮かぶ。




「あれは、考えが甘かったんだよ」



秋君は少しため息をつきながら答えた。







あたし達のクラスは、予定通り¨胸キュンカフェ¨を開いた。


前日までは、胸キュンBGMを流しているだけの予定だったんだけど、みんながそれだけじゃつまんないって言ったから、男子はメイドコスプレをしようって話になったんだ。