トマトときゅうり



 私の両手はきゅうりのそれに捕まって、シーツに絡め押し付けられる。体重をかけて乗られ、身動きが取れない。

 接触ぎりぎりまでの近さで、きゅうりの顔が真上にあった。その瞳は何かを企んで、きらりと光を放っている。

 かなり嬉しそうな表情のまま、目を細めてきゅうりが言った。

「―――――――――男が」

「・・・へ・・?」

 体勢と状況を把握して、私の心臓が早鳴りを始めた。きゅうりの両目は輝いて、獲物を狙う猛禽類みたいだった。

 これは――――――――・・・もしかして、私ったらヤバイ?



「・・・好きな女を抱くことばっか考えて、何が悪い」




 またまた私は全身で熟れ熟れトマトとなり、それをみてきゅうりは大爆笑をした。

「全くお前は面白いなあ!」

「たっ・・・たたたた性質が悪いです!悪すぎます~!もう早く早く退いて下さい!」

 目の前でニヤニヤと笑うきゅうりを見れなくて、私は目をぎゅう~っと閉じて叫ぶ。神様~!!たすけて~!

「離してやるから、言え」

「は、はいっ!?」