トマトときゅうり



「ご飯ですってば。邪魔しないでください!」

 っていうか、集中出来ないのよね、やたらと触られると。昨日のことを思い出してしまって、また一人でブンブンと頭を振る。

 バカみたいじゃないのよ、私~!!

「ふーん。そういうこと、俺に言うんだ。昨日はあーんなに甘えてきたのに」

 ・・・ぶっ・・・。味見していたスプーンを噴出してしまう。

 何てこと言うのよ~!!もう、これだから男って・・・(って、他の人知らないんだけど)。

「ああああああ甘えてなんかいません!」

「甘えただろ」

「甘えてないっ!」

「―――――――――ねえお願いって、言った」

「ごほっ・・・」

「これ?って聞いたら、うん、そこがって―――――――」

「ももももももういいですっ!!!」

 ぎゃああああ~!!神様ーっ!!カチンコチンになって、それでも朝食作りに戻ろうとすると、またきゅうりの手がフラフラと私の体を彷徨う。

 エリートがこれでいいの!?何だか爽やかな印象がまるで消え去りましたけどっ!楠本さん!?

「色んなとこ触るのやめてください~!もう、ご飯食べないんですか?楠本さんがこんなにエロエロ大魔神だったとは・・・」

 悔しい私は前を見たままで、ブーブー言いながらフライパンを揺らす。