さっきまでの熱っぽく獲物を追うようだった黒目は、今では切なげな光が浮かんでいた。
ううう・・・色っぽい顔しないでよ。もう私、本当にギリギリなんだから――――――・・・
「・・・あの・・・」
とても目を合わせていられないから、膝の上においた自分の手を見つめて口を開く。
「・・・さっきのは・・・」
きゅうりが私から手を離した。視線も外したらしく、小さなため息が聞こえた。
「・・・・急に、悪かった。我慢できなくて。・・・痛かったか?」
低い声が耳の中にするりと染み込む。
問いかけには首を振って答えたけど、気持ちが暴れだしそうで身動きがうまく出来ない。
ああ、どうしよう・・・。
握りしめた手に更に力を入れる。
ああ、どうしよう、好きなんです。
あなたが、好きで仕方ないんです。
口を開いたらポロポロとこぼれ出てきそうな気持ちで私はもういっぱいいっぱい。
平気なふりで、傷口を浅くしようと頑張ってきたけど、もう、これ以上は―――――――――



