トマトときゅうり



 きゅうりが電話!そうか、見覚えのある番号だったはずだ。以前一度かけた時に番号をみていたからなんだ。

 相手が判った途端、ざーっと音がして全身が赤く染まったのが判った。

 ・・・すごい影響力だぜ、きゅうり。

『今、電話大丈夫?夜遅くに悪い』

「大丈夫です。外にいますのでうるさいでしょうけど。どうされました?」

 電話が嬉しかった反動が静まると、次に思ったことは、仕事で何かやらかした!?だった。

 なんせ時間が時間だし、他にきゅうりから掛かってくる理由が思い浮かばない。

 今週は今日の2次会を楽しみにしていて仕事中も放心状態だったから、何か失敗したのかも~(泣)全身が真っ赤になったのと同じスピードで、今度は血が抜けていくのを感じた。

『外?今、どこにいるんだ?』

「えーと、中央駅の近くですが・・・」

『中央駅!近いな。夜遅くに大変申し訳ないんだけど、頼みがあるんだ。用事はもう終わったのか?』

 あ、失敗したとかじゃないみたい。良かった・・・。

 ほー、と安心のため息をついた。

 でもきゅうりが頼みって、何??恐る恐る聞く。

「・・・はい、終わったといえば終わりましたが・・。頼みって何ですか?」

『実は、俺のミスなんだけど・・・』

 きゅうりが話し出したのは、こんなこと。