ブッとカクテルを噴出しかけた。
「ないない!だって、好きな子いるって言ってたもん!もし、す・・好きなのが私なら、そんな事言わないで、告白とか・・・なるんじゃない?」
反応が早かったのがおかしかったらしく、テーブルの全員に笑われた。ゲラゲラと大爆笑されて、また全身が真っ赤になる。
「試しただけかもでしょー。それで、他に好きな人がいるんだなんて、諦めるの早すぎるから!」
「うーん・・・でも、やっぱり」
ワイングラスを回すのをやめて、咲子はテーブルに身を乗り出して、キッパリと言った。
「傷つくのが嫌だからって、可能性からまでも逃げてどうすんのよ!?しっかりしなさい、自分に自信がなさすぎよ」
また、怒られました。咲子には、こうやって就活の時もいいタイミングで叱ったり、慰めたりして貰ったんだった。
就職浪人なんてしてないで、とにかく社会に潜り込むこと!って今の会社にアルバイトの応募する時にも背中を押してくれたのは、咲子だった。
酔っ払った私は、あふれ出した感謝の気持ちを伝えるべく、テーブルを回っていって咲子に抱きついた。
「うー、ありがとうううううう!自信つけるのは難しいけど、頑張ってみる~色々~」
女に抱きつかれたって嬉しくないわ、はよどけ!と騒ぐ咲子に抱きついたままでいて、また周りを笑わせてしまった。
ああ、友達ってあったかいなあ・・・。皆、優しいなあ。叱って貰えるって贅沢なことなんだなあ、としみじみ思う。



