東京ロミオ


「いいと思いますよ!うちに居ない名前ですし。」


ちょうど、他の仕事で一瞬、席を外してた滝田さんが戻ってきたところだった。


「まなってキャラじゃない気がしますけど…。」

「いーじゃん!良いと思うけど!まなちゃん!」


私の心配をよそに、田崎さんは言う。

軽いんだかよく分からないけど、この人は一度決めたら曲げないタイプなので、意見を飲むことにした。


「じゃあ、まなさんで!そこに記入お願いします。」


こうして、私は、"まなちゃん"になった。