先輩と私。

私はバカだ。

彼女と音信不通な事を知って、不意に喜びが沸き上がってくるなんて。

私は、最低で最悪でハゲでバカでバカでバカだ!!!!!

「・・・・・。はい、出来たよ」

指には、キレイに包帯で巻かれていた。

「ありがとう・・」


「俺、な。いつも愛想振り撒いて、ニコニコしてたけど、今だけ・・・。

そんな勇気無いから・・・。だから、ちょっとだけ寄りかからせてくれ」

そう言って、泰先輩は私の肩に寄りかかった。

肩から伝わる、温もりが私の心を揺らした。

私は彼女には勝てない。

気がつくと、泰先輩は私の顔からほとばしる涙の粒を手でぬぐってくれていた。

そして、私が泣き止みしばらくすると先輩は立ち上がり、「もう暗いから、帰ろうか」とささやいた。

また、
「ありがとう」
とも呟いた。