先輩と私。

優しい・・・、優しい・・・、先輩からいいにおいがして、私はまた胸がキュンと・・・

ぐっとこらえられなくなるんだ。


この気持ちをおさえて、先輩をぎゅっと、ぎゅっと抱きしめる。


きっともう。。。もうこんなことすることは無いだろうから。


いくら鈍感でも、私のこの想いに気付くだろう。

そうなると・・・、私は先輩に会わせる顔なんて・・・

ない。


火照った顔を見せたくないと思い、下を向く。


唇をぐっとかみ、目をつぶる。


―その瞬間、ふわっと冷たい風が吹いた。


そして・・・、そして先輩は、泰先輩はその大きな大きな、優しい両手で私をぎゅっとした。


私は、何が起きたのかわからず、おどろいて目を見開いた。



・・・・・、

どのくらいずっとこうしていたのかな??


そっと両手を放し、顔を上げると、そこにはいつもの優しい笑顔の先輩の姿があった。