泰先輩、泰先輩、泰先輩。

私は今、あなた以外の彼氏は考えられないんだよ?


こんなにもあなたを想って、苦しいんだよ??


誰にでも優しく接してくれる先輩。

人気者でいつもニコニコしている先輩。

でも、それは時々自分を傷つける。

誰かを傷つけないで。

ふわりと風でたなびく、先輩の髪。

気がつくと、いつもじゃれてきて、イタズラをする無邪気な先輩。

先輩の近くにふと寄った時に、良い香りがしたことを覚えている。

そして、彼女のことを考えている時は、いつも真顔で凛とした顔を見せる。

今すぐにでも泣いてしまいそうな、悲しく切ない顔を見せられて、私は胸のあたりがキュウッと苦しくなるんだ。


どうか気がついて。先輩!!私はいつでも待ってるから。。。


先輩の姿が見えた。泰先輩が1人で教室の中を、ひそかに覗いていた。


「泰先輩??」


教室内を見てみると、女の先輩と男の先輩。。。


上条陸先輩が抱きしめ合いながら、キスをしていた。


私は悪い予感がした。。。


まさか。。。まさか。。。


「ははっ。笑っちゃうよな。。。、あの女が今、俺の本気で好きな女で俺の。。。彼女なのに」


「今、俺の友達とキスしてるんだよな」


え・・・??


なんだか、予想はついていた。あの女の先輩が。。。。


泰先輩の彼女だということを。