『ねー、優、氷室、なんで出ていったの?』 波流がヒソヒソと小声で話してきた。 『波流、今、怪我してたの、逢沢だぜ?』 そう言った瞬間、波流は驚いた顔に変わった。 『え?ホントに?』 波流は少し神妙な顔に変わった。 『優、保健室、行けっ!』 波流は真剣な目で俺を見る。