『はーい!ありがとー!』 逢沢は振り返らずに、手をあげて応えていた。 『あ!』 逢沢は俺に気づいたのか、俺らに近づいてきた。 『水嶋くん!おはよ。昨日のお礼、何がいい?』 逢沢が優しく笑って、逢沢より高い俺を見上げてる。 それを可愛いって、思う、俺は重症だな。 『ん〜……じゃあ、昼メシ分けてくんね?』 俺がそう言った瞬間、逢沢の優しい顔が気の抜けた顔に変わった。