俺は運がメチャクチャ悪いらしい。 ちょうど教室の前の廊下で氷室と逢沢にたまたま居合わせてしまった。 『恭平はさー……』 『水麗だって……』 氷室と逢沢が仲良さげに歩いてくる。 『ほら、恭平、ここでしょ?アンタの教室。じゃあね〜。』 逢沢は手を振りながら、こっちに歩いてきた。 『あ、水麗ー!調子悪くなったら、言えよ?』 氷室が背を向けた逢沢に叫んだ。