う゛ぇ、と生々しい、嘔吐した声が聞こえた。 夏海が吐いたのだ。 『逢沢さん、桜野さんのこと、お願いできる?まずは手を洗わせてあげて?』 唐沢先生は有希の止血で精一杯らしい。 『はい。』 アタシはグダッと、脱力している夏海を近くにある椅子に座らせた。 洗面台の前に椅子を移動させ、腕を洗った。 制服も血だらけだ。 夏海はグダッと脱力したまま、嘔吐を繰り返した。