恋愛ざかり





『……あれねぇ、桜子と凪が夏海の事、押したのよ。』






え……―――?









『…違うのっ!ただぶつかっちゃっただけで、押したつもりなんか……』









『…それなら、言えばよかったでしょ。隠す必要なんか、無かったじゃない。』




それまで、一言も喋らなかった夏海が静かに口を開いた。



夏海は無表情でそう言い放った。





『くだらない。そんなことで有希の事、巻き込まないでよ!!有希にどんだけ酷いことしたか、わかってんの!?』





夏海は凛香、桜子、凪の三人を睨み付ける。