『……凛香がやらなきゃ、バラすって、言ったんじゃない。忘れたなんて、言わせないわよ。アタシも凪も、そう言われたんだから。』 桜子は立ち上がり、凛香を睨み付ける。 『…桜子も凪も、あんなことしなけりゃ、脅されることもなかったのにねぇ?』 凛香はニヤリと笑って、アタシを見た。 『水麗、ちょっと前にさ、夏海が怪我したでしょ?』 ちょっと前…… ちょうど3ヶ月ぐらい前の話。 夏海が誰かに押されて、階段から、落ちて、怪我した。 誰に押されたかは未だにわかってない。