そこには、予想しなかった光景が広がっていた。 床には、桜子が頬を押さえ、倒れ込んでいて、凛香が仁王立ちで、その姿を睨んでいる。 その横では凪がお腹を押さえて、うずくまっている。 夏海はただ、その光景を見ているだけだった。 『…なんなの?水麗まで、来ちゃって。夏海を止めるため?夏海はアタシに触れてもないよ。』 凛香は呆れたように笑った。