恋愛ざかり




『ねぇ、水麗!あの様子じゃ、殴る勢いだよ?早く止めないと……』



紗季は保健室を出ようとドアに近づいた。






『待って、紗季。紗季は…有希の傍にいてあげて?ウチが行ってくる。』




アタシよりも、紗季が居た方が、イイと思うし。







紗季の返事を聞く前に、アタシは保健室を飛び出していた。










夏海、手は出すなよ……





そう願いながら、階段をかけ上がった。