恋愛ざかり





『…水麗…夏海………教室に戻ろう。アタシ達がそばにいても、何もしてあげられない。』




さっきまで、椅子に座って、俯いていた紗季が顔を上げ、そう言った。












『……イヤ…もう死にたい…』






夏海がふと呟いた。




『え?』





紗季とアタシと唐沢先生の視線が同時に夏海に向いた。