恋愛ざかり




『あ……そうだわ…逢沢さん。上原さんね、今、ベットで休ませてるけど、かなり…精神的に……ダメージを受けてるわ。一人で帰すのも、危ないし……しばらくは…』







『唐沢先生……有希と話をさせてください。』





そう言うと、唐沢先生は困った顔をした。









『……辛かったことを思い出すのも…酷だと思うわよ。逢沢さんの言いたいことはもちろんわかるけれど…』






アタシに有希の辛さはわからない。




でも、体育館の倉庫で見た、有希の放心した姿を忘れられない。