『はい。』 唐沢先生は明日香ちゃんの右足を診て、 湿布と包帯を出した。 『軽い捻挫ね。』 唐沢先生はそう言って、手際よく、処置をした。 『橋本さん、今日は部活は見学しなさい?』 『……わかりました。』 明日香ちゃんはそう言って、こちらを向いた。 『逢沢先輩。ありがとうございました。』 『いいえ。お大事にね。』 明日香ちゃんは微笑んで、保健室を後にした。