もう、私はあんな風に普通の毎日を送れない。 もちろんそれを覚悟して、麗華とバラそうと、決めたんだけど…… でも、どこかで後悔してる。 『……逢沢先輩っっ!危ないです!』 え……? 声をした方に視線を向けると、バスケットボールが飛んできた。 アタシはスッと右足を下げて、身体の重心を後ろに移し、ボールを避けた。 その代わり、後ろに居た後輩の女の子にぶつかってしまった。