『じゃあさ、次の休み時間、一緒に行こーぜ。だから、今は亜斐ん所行けよ。』 水嶋くんはそう言って歩いていってしまった。 水嶋くんの優しさに少しだけ、胸がドキッと高鳴った。 A組の教室を覗くと、亜斐と波流がちょうどこちらに目を向けていた。 亜斐と目がバチッと合った。 でも、亜斐は一瞬でスッと目を逸らした。 波流はニコッと笑ってくれた。