『唐沢先生!水麗が……』 『…大丈夫です。』 私は笑顔で立ち上がった。 正直、死ぬほど痛い。 でも、有希の方が重傷だから。 身体の傷より、心の傷の方が何倍も深いから。 『でも、水麗……』 夏海は心配そうにそう言った。 『全然大丈夫だから。じゃあ、有希のことよろしく。私は瀬戸くんに話してくる。』 有希と瀬戸くんは仲直りして、もうちゃんとしたカップルだ。 有希に聞こえないようにそう言った。