『さっきから逢沢さんっていう、女の子でもめてるみたいじゃない?で?どっちかの彼女なの?』 『『違う。』』 何故か、おふくろは楽しそうに笑っている。 『どんな子なの〜?一度連れてきなさいね?どっちの彼女としてでもいいからね!』 『それはさ……』 『ママ、絶対そんなことはないわよ。』 俺の声を遮ったのは聞き慣れた、友里の声だった。 友里は斗真と双子で俺の妹。 ギャルではないけど、見た目がギャルっぽい。