『…いらない………』 食べる気がしない。 『はっ!?何、姉ちゃん、なんかあった?』 『別に…何もないから……』 結局、私は誰にも、恋愛感情を抱いちゃいけないんだ。 亮太を忘れられるまで…―――― 『………気、向いたら、来いよ?』 廉はそれだけ言って、リビングに戻ったみたい。 廉の去っていく足音が聞こえた。