『斗真?会ってねーよ。何?斗真、居んの?話してぇことあるんだけど。』 廉は少し不機嫌そうに顔を歪めた。 廉は靴を脱ぎ、勝手に水嶋家にあがった。 廉は慣れたようにリビングに行く。 『あ、すいません、恵さん。斗真居ますか?』 恵さんは廉を見るなり、嬉しそうに微笑んだ。 『斗真?あら、てっきり玄関で廉くんと話してるかと思ったのに……部屋に居るわよ、きっと。』 恵さんはそう言って、微笑した。