『ありがと。』 『亜斐さんには話したんすか?麗華のこと。』 『話してない。でも、明日、嫌でもわかるわよ。』 私……明日…麗華の格好で学校に行こ。 私が麗華だって、堂々と言うつもり。 『まぁ、玄関じゃ、なんだし、水麗ちゃん、入って?』 水嶋くんのお母さんはそう言って、奥のドアを開け、入っていった。 斗真くんと水嶋くんは不思議そうな顔をしてる。 嫌でもわかる、この意味を考えているのだろう。