『あー!言ってたわね、確か。麗華さん、うちの息子が世話になります。』 水嶋くんのお母さんはそう言って、私に一礼した。 『いえ、大したことではないですから。私が教えることなんて……それに私は麗華としてじゃなくて、逢沢水麗として、水嶋くんの家に来ました。』 逢沢水麗として、水嶋くんの友達として。